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■■石鹸の化学的な話■■
石鹸は、油脂(酸)と苛性ソーダ(アルカリ)の間で起きる化学反応より作られます。
そして、この化学反応を一般に「鹸化」と呼びます。
これを化学式に表すと、

となります。
グリセリンは、無色透明の粘り気のある無臭の液体で、鹸化の副産物として発生します。
このグリセリンは、化粧品などの保湿剤や潤滑剤として、広く利用されています。
空気中の水分を集める働きがあるため、肌の潤いを保ってくれる、天然の保湿成分です。
一般的に、市販されている石けんは、油脂(酸)に牛脂を使用し、泡立ちや石けんの固さを増すため、香りを良くするため、長持ちさせるためにいろいろな化学物質が添加されています。
また、石けんの製造段階で、余分なアルカリとグリセリンを取り除く「塩析」を行います。
塩析によって取り除かれたグリセリンは、潤滑剤や保湿剤として別の用途に使用されます。
私たちリンガリンガの手作り石鹸は、「植物性油脂」・「苛性ソーダ」・「水」に、天然素材である「ハーブ」・「エッセンシャルオイル」を混ぜ合わせ、火を全く使用せず、鹸化の時に発生する熱のみを利用して作られます。
これは、火を使わない事からコールドプロセス製法と呼ばれます。
この製法で作られた手作り石鹸は、天然の保湿剤であるグリセリンがそのまま残るため、保湿効果に優れ、とてもマイルドで、洗いあがりのやさしい石けんになります。

石鹸が汚れを落とす仕組みは、化学構造にあります。
石鹸は一つの分子の中に、油になじみやすい部分(親油基)と水になじみやすい部分(親水基)の両方を持っています。
親油基は汚れ(油)と結び付き、親水基は水と結び付いて、油の間に水が染み込み、油を水の中へと取り出すことが出来ます。
そのため、肌や布から汚れ(油)が、落ちるわけです。
このように、本来混ざり合わない水と油を混ぜる役割を持つものを「界面活性剤」といい、石鹸は、「天然の界面活性剤」です。
天然の界面活性剤は、苛性ソーダと油脂から出来る脂肪酸ナトリウム「固形石けん」と、苛性カリと油脂から出来る脂肪酸カリ「液体石けん」の二つだけです。
それ以外のもは、石油から作られた「合成界面活性剤」で、つまり「合成洗剤」のことです。
この石油から作られる「合成界面活性剤」は、現在深刻な環境破壊を引き起こしています。
天然の界面活性剤である手作り石鹸は、川に流れると、界面活性剤作用は急激になくなり、水中のカルシウムと結び付きカルシウム石けんとなり、微生物や魚の餌になります。
また、下水処理場では、活性汚泥ですぐに分解されてしまいます。
これに対し、石油から作られた合成界面活性剤である洗剤・シャンプーは、川に流れて30日かかっても、20%程度しか分解しないといわれています。
合成界面活性剤は、界面活性剤作用がいつまでも残っているのが特徴で、微生物や魚などに悪影響を与えます。
また、下水処理場では除去できず、飲み水である水道水に残留する恐れもあるのです。
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